2021年3月23日、国土交通省から最新の公示地価が発表されました。
公示価格とは、国土交通省が毎年3月にその年1月1日時点における全国の標準地の土地価格を公示するもので、一般の土地取引や相続税評価・固定資産税評価の目安として活用されるとともに、公共用地の取得、金融機関の担保評価、企業が保有する土地の時価評価の基準・指標としても活用されます。
気になる令和3年 福島県郡山市の地価の価格を一覧でご紹介します。
福島県郡山市における地価の価格について
今回行われた令和3年地価公示は、全国約26,000地点を対象に実施されています。
福島県内においては42市町村(13市22町7村)に計440地点で鑑定評価を実施しました。
(東京電力福島第一原子力発電所事故に伴い、帰還困難区域となっている富岡町の一部と双葉町、大熊町の7地点では調査を休止)
今回の発表によると福島県郡山市の地価の価格平均は、住宅地では35,500円、商業地では60,900円です。
郡山市で最も高価格地点は駅前1丁目112番「駅前1-6-6」で362,000円。
最も低価格地点は三穂田町八幡字後町5番1で9,990円。
そして郡山市の変動率は神明町111番11「神明町2-15」で一番の上昇となり+4.6%でした。
郡山市、住宅地、商業地とも上昇地点数が減少、下落地点数が増加し8年ぶりに下落地点数が上昇地点数を上回りました。
要因として、震災による被災者の需要が完全に落ち着いたことや、新型コロナウィルスの影響が不動産市場にも表れてきていることなどがあげられます。
また、令和元年東日本台風等によって浸水被害を受けた地域では、需要の減退が続いています。
しかし、この下落も一時的なものである、という声が多く、下落、停滞をしてもすぐに回復するのではないかという見解も多くあります。
コロナの影響で在宅での時間が増えたことにより、戸建需要が増加している傾向も見受けられるようです。
- 【住宅地】
- 郡山市は、住宅地で内環状線から駅寄りの地域などの中心部の住宅地域は、高水準の取引事例が多く、根強い需要を維持し、更に中心部では、新規分譲マンションの供給も引き続き旺盛です。
一方、令和元年東日本台風等により浸水被害を受けた地域では、人口の流出とともに大幅な需要の減退が続いています。 - 【商業地】
- 商業地では、駅前の夜型の飲食店等が立ち並ぶエリアにおいて新型コロナの影響が大きく、来街者が大幅に減少し、収益力が低下していることから福島県内の商業地で最大の下落率となりました。
しかし、郊外の幹線道路沿いの商業地では、背後住宅地の充実している地域を中心に、飲食店の新規開店等がみられるとともに、高齢化に対応し、住宅地の中に徒歩圏内の小規模スーパーの出店もみられ、価格の上昇幅は縮小しつつも、プラスを維持した地点も多くみられます。
福島県郡山市の地価の価格一覧
(単位:円/坪)
前年価格、変動率は下記PDFファイルをご確認ください。
2021年 郡山市地価公示の価格一覧 [PDFファイル]
詳しくはこちら→「令和3年福島県地価公示」
福島県郡山市でも新型コロナウイルスの影響が色濃く反映された福島県郡山市の公示地価
新型コロナウイルス感染症は世界の国々、また日本全体の経済活動に影響を与えていますが、福島県郡山市でも例外ではありません。
しかし、下落が目立ちましたが、コロナによる新たなライフスタイルの導入により、アフターコロナを見据えた需要増加で、価格が上昇するところもありました。
21年に入りワクチン接種も始まり、今後感染拡大が収束していけば地価への影響も小さくなっていくでしょう。
現在コロナウイルスなどの影響で、不動産価格の変動が激しくなる事が予測されるからこそ、知識をしっかりと持っている事が非常に重要になります。
価格変動の原理や、実際の価格の調べ方を把握し、売却を行う上でのタイミングをしっかりと見計らって不動産売却の成功を目指しましょう!
土地・空き家買取サポート福島には、不動産売買において豊富な経験と知識、ノウハウを有するスタッフがおります。
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