更地は需要が高く、条件の良い土地を売りに出せば基本的にすぐに買い手が付きます。
一方で、土地を売りに出したものの売れずにお困りの方からご相談を受けるケースがあります。
ここでは、更地・空き地が売れるためのコツをご紹介しています。
売れない土地は7つの「見直し」が重要!
その土地が売れない原因は必ずあります。それを見つけ出せるかどうかで売却できるかどうかが決まってきます。
「土地が売れない!」と思ったらまずは下記の7つのポイントを見直してください。きっと答えが見つかるはずです。
ポイント1 不動産会社との媒介契約は適切か?
不動産会社とどのような媒介契約を結ぶかによって、不動産会社の営業活動の手法も変わってきます。
「不動産会社が適切な売却活動をしてくれない」と不満を持つ前に、契約が適切だったかを見直してみましょう。
- 複数の不動産会社と契約をして、時間を掛けてでも広い範囲に営業をかけたい → 一般媒介契約が最適。
- 売買における窓口を一本化し、きちんと相談しながら早期に売却したい → 専属専任媒介もしくは専任媒介が最適。
ポイント2 土地の価格を見直してみる
土地が売れない原因はその価格にあるのかもしれません。
価格が相場より高くないか?自分が買主ならこの価格で買うか?最初から利益目標が高すぎないか?など、見直してみましょう。
住宅ローンの返済やその他の事情で、なかなか値下げに踏み切れない方も多いとは思いますが、ずっと売れないでいるよりは多少価格を妥協しても「売り抜けて損失を小さくする」ことも一つの考え方です。
相場より2割も安ければ大抵の土地は売れると判断する不動産会社もおり、まずはその相場を正しく把握して価格の見直しをすることが大切です。
ポイント3 土地の広さを見直す
個人相手に土地の売却をしている場合、あまり広すぎる土地は人気がありません。
なぜなら、個人が住宅を建てる場合、その敷地は平均280㎡もあれば十分だからです。
土地を切り分けて売る「分筆」という方法も視野に入れて、不動産会社へ伝えておけば間口が広くなり売れやすくなるでしょう。
ポイント4 土地の管理について見直す
更地や空き地は売却期間中放置しておくと、すぐに雑草だらけになってしまいます。
さらにごみの投げ入れなども重なれば、間違いなく印象は最悪でしょう。
買主は買った後の整地・整理にコストがかかると思い敬遠します。
自分で定期的に草刈りをする、もしくは遠方に住んでいる場合は委託管理を依頼するなどをして、売りたい土地はいつでもきれいにしておきましょう。
また、土地に管理業者の名称が入った看板を立てておくのも、管理されている感をアピールできる方法の一つです。
ポイント5 境界の確認と測量の見直し
隣地との境界があいまいな土地はまず売れません。
なぜなら購入後に隣地の所有者とトラブルになる可能性が非常に高いからです。
もしあいまいな状態であったなら、土地家屋調査士に測量してもらい、隣地の所有者との境界確認をした上で、全員から合意を貰う必要があります。
こうして作られた確定測量図は境界トラブルが無い証拠となり、売り出し時に境界確認済みとうたえるので、買い手が付きやすくなります。
ポイント6 自分でも土地を買ってくれる人を探す
不動産会社に頼りきりにせず、自分でも買ってくれそうな人を探すことが大切です。
話しを持ち掛けやすい親や親戚、知人でも、必要が無ければもちろん買ってはくれません。
しかし、隣地の所有者ならば話は別です。
特に必要としていなくても、自分の土地と繋がっているならあっても邪魔にはならないからです。
この場合、買主の土地と繋がるわけですから境界を心配することもないのでおすすめです。
ただし、専任媒介で契約していたら、自分で見つけた買い手でも手数料が発生してしまうので、自分で探すなら、専任か一般媒介にしておく必要があります。
ポイント7 土地の「損切り」も時には必要
売れない土地をいつまでも抱えていると、税金やその他もろもろの事情で損失は着々と増していきます。
一方で、もしかしたら買主が現れる可能性や、地価が上がって利益が大きくなるかもしれません。
このまま損失だけを増やしていくより、損失を確定して取引を終了させてしまうという考え方です。
判断は難しいところですが、手堅くいくならやはりこれ以上損失を広げない「損切り」を視野に入れて考えた方が良いでしょう。
土地や空き地が売れない際は早めの見直しを!
思うように土地や空き地が売れないときは、前項でご紹介したように色々な方向から見直してみることが重要です。
価格を値下げするのは本意ではないかもしれません。
しかし、そのまま放置したことによる損失を考えると、多少の妥協は必要です。
売れない原因を見つけ出し、対策を練る事が「売れない土地」を「売れる土地」にするコツとも言えます。